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2. 非線形動的解析(ロッキングを考慮した解析)

2.1 非線形動的解析について

走行式クレーンでは、脚が固定されていないため、大地震時に脚が地面がら浮き上がり、脱輪等の現象を生じる場合がある。先の兵庫県南部地震においても、そのようなロッキング挙動に起因すると考えられる損傷例が報告されている。
そこで、クレーンのロッキング挙動を表現するため、モデルの脚下端部にギャップ要素を付加した非線形動的解析を実施した。

2.2 解析モデル

解析モデルを図2.1に示す。脚スパン16mのアンローダを想定した簡略モデルの脚基部に、ギャップ要素を付加し、脚の浮き上がり、脱輪を表現した。
剛脚構造および揺脚構造について解析したが、揺脚は、海側脚の上端部をピンとすることにより表現した。また、稼動時、休止時における重心変化の影響を考察するため、2通りの集中質量の位置について解析した。
入力地震波は、神戸ポートアイランドNSおよび神戸海洋気象台NSとした。

2.3 解析条件及び解析ケース

解析条件及び解析ケースを表2−1に示す。

表2−1 解析条件及び解析ケース

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